
猫カフェ「にゃんどるRYOZEN」ではスタッフの猫たちを猫のアイドル、「にゃんどる」と呼びお客様から支持を受けてています。
4兄妹にゃんどるのえーか、てんじゅ、たまお、きらりはとっても仲良しでファンからも大人気。
けれど最近、4匹が閉め忘れた店の入口から脱走してしまいました。
内、3匹はなんとかご飯に釣られて見つかったり自分で帰ってきたりしたのですが、一番お兄ちゃんのえーか君だけが行方知れずのままです。
店長の雨水おじさんは毎日近所を練り歩いたり、親切な人々と協力しながらえーか君を探しますが、なかなか見つかりません。
「もう見つからないのかもしれない……」
雨水おじさんが諦めかけたそのとき。
「なーお! んわーお!」
にゃんどるRYOZENの外から一際大きな猫の鳴き声が聞こえてきました。
慌てて雨水おじさんが外に出ると、店の前に居たのはなんとえーか君です!
しかも、犬・猿・雉・鬼を連れて金銀財宝を積んだ荷車と共にえーか君は帰ってきたのでした。
「これはたまげたなあ」
雨水おじさんが目を丸めていると、犬・猿・雉が挨拶します。
「ワンワン! ここで働かせてください!」
「ウキキーッ! 最高のにゃんどるになってみせますウキーッ!」
「ケーンケンケン! 狩猟から逃げるには人に飼われるのがよいと聞きましたケーンケンケン!」
なんと、犬・猿・雉は人語を解するスーパーアニマルであり、猫を志すアイドル志望生だったのです。
「えーか君、まさか……未来のにゃんどるの卵をさがしに……!?」
えーか君は雨水おじさんに擦り寄ります。そんなことよりご飯のようです。
「あ、自分鬼ヶ島人材派遣センターより参りました赤鬼と申します」
事務員としてやってきた赤鬼さんは名刺を差し出し恭しくあいさつしました。特技は棍棒を振り回すことだそうです。
こうしてにゃんどるRYOZENには新しい仲間が増えました。
ついでに入手した金銀財宝の一割を貰い受け、安定した経営体制の実現させ、見事事業を繁栄させることができました。
にゃんどるRYOZENのみんなは、いつまでも仲良く過ごしました。めでたしめでたし。

